フルサイズ機であるα7IIを購入した私ですが、今まで使ってきたGX7 Mark IIが不要になったわけではないんです。
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マイクロフォーサーズ機にはマイクロフォーサーズ機の良さというのがあります。
それが「小さい」「レンズがお安い」という2点なわけですけど。
この記事ではGX7 Mark IIの長期レビューをお送りします。
「とりあえずの1台」に最適だと思いますよ。
目次
マイクロフォーサーズ機は良いぞ、もといパナソニックは良いぞ。
2019年現在、後継機種であるGX7 Mark IIIが登場して型落ちとなっている本機。
まずはこのカメラがどのようなスペックなのかを簡単に紹介します。
代表的な仕様は下の表のような感じ。
項目 | GX7 Mark II |
---|---|
発売年 | 2016年5月 |
センサーサイズ | マイクロフォーサーズ |
サイズ | 幅 約122mm x 高さ 約70.6mm x 奥行 約43.9mm |
重量(バッテリー込) | 426g |
画素数 | 1600万画素 |
ISO | 200-25600 |
ローパスフィルター | レス仕様 |
オートフォーカス | 空間認識AF |
AFエリア | 49点 |
瞳AF | ○ |
手ぶれ補正 | 4.0段分 |
動画 | 4K/30p |
動画30分制限 | なし |
撮影可能枚数 | 290枚(モニター使用) |
マイクロフォーサーズセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラのエントリーモデルです。
GX7 Mark IIは取り回しの良いコンパクトなデザインながら、高精度なAFや強力な手ぶれ補正を搭載して4K動画にも対応した、意外にもオールラウンダーなカメラです。
防塵防滴には非対応、ダイナミックレンジが狭い、小さすぎて操作性はイマイチ……といった短所はあります。
しかし、初心者が最初に買う1台としてはなかなかに優秀。
ちなみにPanasonicといえば、2019年3月にフルサイズミラーレス一眼であるS1 / S1Rを発売しますが、こちらはサイズも大きく、スペックもプロ仕様。
お値段もお高いので、初心者には手が出しづらいモデルです。
さて、初心者向けカメラとしてマイクロフォーサーズ機であるGX7 Mark IIが優れているなあと思う点は、次の3点です。
GX7 Mark IIの良いところ
- コンパクトなボディ
- ボディ内手ぶれ補正搭載
- レンズがお安い
コンパクトなボディ
一番はこれですね。
せっかくカメラを買っても持ち出して撮らないと意味がないですよね。
となると、ボディは軽量でコンパクトな方が良いです。
さすがにコンデジのようにポケットに忍ばせて……というわけにはいきませんが、ショルダーバッグにスッポリ収まるので、ちょっとした散歩の時にも気軽に持ち出せます。
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ちなみにGX7 Mark IIには小さい反面、グリップ性に乏しいという欠点もあります。
気になる場合はオプションで売っているハンドグリップを使うのがおすすめ。
ボディ内手ぶれ補正搭載
初心者にとっては結構重要な機能です。
私はAPS-C機であるα6000というミラーレス一眼も所有していますが、「手ぶれ補正があったらなあ」と思う事がしばしばあります。
特に夜にスナップを撮る際や、屋内でポートレート撮影をする時ですね。
夜スナップのときに手ぶれ補正がついていれば、シャッタースピード1/10とかでもブレない写真が撮れます。
また、暗い場所でポートレートを撮る際、ISO感度を上げずに済むのも重要。
人物撮影でRAW現像する時、ISO感度は可能な限り低い値が望ましいです。
ノイズがあまり乗っていない状態の方が現像耐性が高く、レタッチ作業が楽になりますよ。
レンズがお安い
あくまでフルサイズ機と比較すると、という事ではありますけどね。
例えば、マイクロフォーサーズ用の明るい標準ズームレンズ。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROというと、画角はフルサイズ換算で24-80mmをカバーしている、いわゆる大三元レンズです。
このレンズの価格、Amazonでは10万円を大きく切っています。
仮にフルサイズ機であるソニーのαシリーズで購入するとなると、お値段は約3倍。
ソニー用のレンズについてはタムロンで妥協する事もできますけど、それでもオリンパスの純正レンズの方が安いです。
また、私が持っている望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」も中古市場なら10万円で手に入る大三元レンズです。
さすがにGX7 Mark IIに装着するとアンバランスではありますが、屋外ポートレートで使える組み合わせになります。
あとは、パナソニックが開発しているライカブランドのレンズが使えるのも、マイクロフォーサーズの大きな魅力の一つでしょう。
通称パナライカ。
普通、ライカのレンズを購入しようものならウン十万とします。
しかしパナライカなら4万円から入手可能。
私が使っている「LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.」は4万円程度で購入できる標準画角の単焦点レンズ。
もちろん、本家のライカと全く同じ写りというわけにはいきませんが、ライカ気分が気軽に味わえるので、コスパに優れたレンズです。
Panasonic GX7 Mark IIの作例
では、実際にGX7 Mark IIで撮影した写真を見てください。
万年素人の私による作例ですので、その点はご容赦ください。
まとめ GX7 Mark IIは初めの一台に最適な高コスパ機!
以上、Panasonic GX7 Mark IIのレビューでした。
条件次第ではフルサイズと遜色ない写真が撮れる一台です。
特にパナライカの単焦点レンズとの組み合わせは、持ち運びもしやすいのでお散歩カメラとしても優秀。
今はフルサイズ機であるα7 IIも所有している私ですが、軽装備で出かけたいときはGX7 Mark IIを持ち出す事も多いです。
そんなわけで、サブ機としてもなかなか使えるカメラなのではないでしょうか。
型落ち品という事もあり、ボディ単体では4万円を切ります。
タイミング次第ではレンズキットでも同じくらいの価格で新品が購入できるので、是非最新価格をチェックしてみてください。
コメント
はじめまして。
同じGX7mk2を3年ほど前に格安で購入し、当初は子供のサッカーを、最近はライブハウスでアイドルを撮影しております。
ライブ撮影ではフルサイズ機に到底勝てない気がしており、買い替えを検討していましたが、こちらの記事を拝見し、M4/3のメリットを再確認いたしました。もう少し現状の機材で楽しんでみたいと思います。ありがとうございました。