SHURE掛けでおなじみの音響機器メーカーから、満を持して投入されたBluetoothイヤホンSE215 Wireless。Bluetooth対応については他社に遅れを取っていたわけですが、後出しの分、丁度いいところを突いてきたという印象です。
私が購入したのはMMCXコネクタ対応イヤホンをBluetooth化するケーブル「RMCE-BT1」です。すでにSEシリーズを持っている方がこれで無線化する事ができるわけです。
MMCXをBluetooth化するケーブルは他にもありますが、SHUREのものが個人的には最もコスパに優れたものかなあと思います。
目次
他社(Westone, SONYなど)との比較
今回紹介するRMCE-BT1を他社から出ているものと比べた際のメリット・デメリットは次の点です。
良いところ
- 価格が抑えめ
- バッテリーが長持ち(8時間)
- マルチペアリングに対応
良くないところ
- コーデックがSBCのみ
- 価格が控えめとはいえ、SE112 Wirelessが買えてしまう。
一応スペック表を下に載せておきます。表が見切れてしまっている場合はスクロールしてご覧ください。
Shure | Westone | Sony | LEAR | |
商品名 | RMCE-BT1 | WST-BLUETOOTH | MUC-M2BT1 | BTC-01 |
コーデック | SBC | SBC、aptX、AAC | SBC、AAC、aptX、LDAC | SBC |
連続再生時間 | 8時間 | 8時間 | 7.5時間 | 3時間 |
充電時間 | 3時間 | – | 2.5時間 | 50分 |
マルチペアリング | ○ | ☓ | ○ | ○ |
価格 | 13000円 | 20000円 | 20000円 | 8000円 |
一言で表せば「SBCにしか対応しない代わりにバッテリーが持ってそこそこ安い」って感じでしょうか。もちろん13000円という価格は決して安くはないと思います。あくまでMMCXの中で、という話です。
一万円出せばそれなりに使えるBluetoothイヤホンが買えますからね。それこそ同時発売したSE112 Bluetoothとか。
しかし、音質にまあまあこだわる人でも妥協できるレベルの無線イヤホンの価格帯は、2万円からだというのが個人的な意見。しかし、予算2万円を用意すると、有線でかなり良いのが選択肢に入ってしまうため躊躇してきた方も多いのではないでしょうか。
そういう方でSE215などのMMCXコネクタのイヤホンを持っている方がいれば、ぜひ試して頂きたい一品になっています。
開封の儀

ケーブルのみなので、簡素なパッケージ

付属品はクリップと充電用のmicroUSBケーブル

コネクタはSHURE SEシリーズ共通のシンプルなデザインなので、汎用性は高い

バッテリーボックス

充電中はランプが点灯する

3ボタン式で、一般的なBluetoothイヤホンと操作方法は同じ。

充電はmicroUSBで行う。

SE215を付けてみた
SE215 Wirelessとしてリケーブルしてみた
使い方は極めてシンプル
使用方法は一般的な3ボタン式のBluetoothイヤホンと変わりありません。一度でも試したことがある方であれば、説明書がなくても問題なく使えるかと思います。
項目 | 操作 |
電源On | 中央長押し |
電源Off | 中央長押し(5秒) |
ペアリングモード | 中央長押し(10秒) |
再生・一時停止 | 中央1クリック |
Google Assistant、Siriの起動 | 中央長押し(3秒) |
音量上げ下げ | 音量ボタン |
スキップ・戻る | 音量ボタン長押し(3秒) |
バッテリー残量通知 | 音量ボタン同時押し(2秒) |
また、スマホの画面でバッテリーの残量を確認できます。この機能、iPhoneのみに対応していることが多いのですが、本製品ではAndroidでもバッチリ使えます。

画面右上にバッテリーアイコンが表示されます。
SBCとは思えないほどの高音質
肝心の音質ですが、SBCだからといって侮るなかれ。私はSE215を無線化して使っていますが、通勤で使用する分には全く問題ないです。特に色付けすることなくSE215の特徴、すなわちモニター音質よりは低音をダイナミックに鳴らす傾向をそのまま出しています。
比較的フラットに鳴ってくれるハイレゾプレーヤー「Shanling M1」で聴くとやはりフラット気味に聞こえます。たしかに、音量を上げると高音域が潰れてしまうなどの、音場の狭さが気になりますね。そこはやはりBluetoothイヤホンの限界なのかなあという感じです。
しかしSHUREの特長である遮音性の高さのおかげで、そもそも音量をそんなに上げる必要がありません。そのため、こと通勤用のイヤホンとしては無線による取り回しの良さが快適過ぎて、有線には戻れなくなると思います。
まとめ SEシリーズユーザーなら間違いなく買い
以上、SHUREが発表したMMCXコネクターをBluetooth化するケーブル「RMCE-BT1」をレビューしました。
SE215を使われている方には特におすすめです。音質の劣化もそれほど感じせずに無線化できます。バッテリーも8時間と結構もつので、通勤時間で使う分には充電もそこまで面倒ではないかと思います。
また、2000~3000円のBluetoothイヤホンを購入して音質にがっかりした方にも最適。「無線とはいえ音質が悪いのは嫌だ」という方はぜひ試してみてはいかがでしょう。今回私が購入したのはケーブルのみのタイプですが、イヤホンの付いた「SE215 Wireless」も併売されているのでぜひ。
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