先日、アマゾンから第8世代のKindle Paperwhiteが発表されました。
第8世代と言いつつ「Kindle Paperwhite」としては第4世代にあたります。ややこしい。
今回のPaperwhiteのアップデートですが、
- 防水対応
- 軽量化
- 容量倍増
- なのにお値段は少し安く
と、大幅な刷新になっています。
どのモデルを買ってもできることは変わらないのがKindleシリーズの良いところなのですが、逆に買い替えのタイミングを見極めるのが難しい製品でした。
しかし今回発表された新作に関しては、長年古い機種を使い続けてきた人にとっては、ものすごく魅力的に映ると思います。
私自身は現在、初代のKindle Paperwhite(2012年発売)を使っているのですが、買い替えを本気で検討しています。
目次
ちょっとだけKindleの思い出話をさせてください。
本題に入る前に、電子書籍の話をしてみます。
私が持っている電子書籍端末は2012年に発売された初代Kindle Paperwhite。
何を隠そう、日本で最初に発売が開始されたKindleが初代のKindle Paperwhiteなんですよ。
それまでのKindleというと、通な人がAmazon.comなどから仕入れて洋書やPDFを嗜むという、マニアックな代物でした。
しかし、2012年に初代Kindle Paperwhiteが上陸したことにより、日本でも本格的に電子書籍が普及し始めます。
2012年は楽天もkoboを発売開始したので、この年は日本では「電子書籍元年」なんていわれていました。
実は、日本でも2010年にSONYの電子書籍リーダーであるPRS-650が発売されてはいます。
ところがKindleほどの盛り上がりは見せず、2013年を最後に新たに端末を発表することはありませんでした。
さて、当時の私はというと、海外での電子書籍ブームをなんとなく眺めつつ、Kindleが日本で発売されたら絶対買おうと思っていました。
なので、初代Kindle Paperwhiteは発売されてすぐに購入しました。
当時の私はネット通販をほとんど利用していなかったので、家電量販店で購入しました。
そう、当時はKindle端末をヤマダ電機やヨドバシカメラなどでも買えたのです!
Paperwhiteを購入したものの、そこまでKindleストアのラインナップは充実しておらず、また学生だった私のフトコロ事情もあまり良くなかったので、青空文庫でKindleライブラリを埋めていましたね。懐かしい。
その後、2013年、2015年と新製品が発表されていたものの、
- iPad miniも持っていた
- 活字を読む分にはスペック不足を感じなかった
ので、買い控えていました。
最近では写真関連の本や雑誌を読むことも多くなり、iPad Proで見開き表示して電子書籍を楽しむ機会が増えました。
とはいえ、 Kindle Paperwhite自体は枕元に置いてあって、寝る前に軽く本を読むのに今でも活用しています。
しかし、6年も使っていると、動きがもっさりしていたり、やっぱりストレージ2GBは少ないよなあ、とか不便に感じることも出てきました。
バッテリー持続時間に関しては全く不自由していないですけどね。
そんなときにKindle Paperwhiteの新作発表ですよ。
2015年モデルを使っている方にとっても買い替えを検討するに値する新作ですが、初代モデルを使っている私にとってはほとんど別物に見えます。
歴代のKindle Paperwhiteを比較してみました。
ざっと、これまでのKindle Paperwhiteのスペックを比較した表をつくってみました。
表が見切れている場合はスクロールしてご覧ください。
2012 | 2013 | 2015 | 2018 | |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 6インチ, 212ppi | 6インチ, 212ppi | 6インチ, 300ppi | 6インチ, 300ppi |
メモリ | 2GB | 4GB(日本のみ) | 4GB (32GB) | 8GB (32GB) |
外寸 | 169x117x9.1 | 169x117x9.1 | 169x117x9.1 | 167x116x8.18 |
重量 | 213g / 222g | 206g / 215g | 205g / 217g | 182g / 191g |
フロントライト | ○ | ○ | ○ | ○ |
無線 | Wi-Fi / Wi-Fi +3G | Wi-Fi / Wi-Fi +3G | Wi-Fi / Wi-Fi +3G | Wi-Fi / Wi-Fi +4G |
価格 | 7980円 / 12980円 | 9980円 / 14980円 | 14280円~ / 19480円~ | 13980円~ / 22980円 |
初代との比較だと、画質も良くなるし容量は4倍になるし、軽くなって、その上防水対応です。
そして価格ですが、今までのKindle Paperwhiteは新しくなるたびに高くなっていたのが、この度初めてちょっとだけ安くなりました。
これも買い替えを検討する要因のひとつです。
まあ、初代と比べてしまうと倍くらいになってはいますけどね。
大きくアップデートした点をさらに細かくみていきます。
防水対応
今まではKindle Oasisでしか実現していなかった防水機能が、今回のPaperwhiteから対応になりました。
お風呂に持ち込んでも問題ないレベルの防水性なので、湯船に浸かりながら読書したい方には朗報。
個人的には、お風呂で本は読みません。
というか、一人暮らしを始めてからは、浴槽にお湯を張ることすらほとんどしなくなりました。
風呂場で使わないなら、防水機能はそんなに意味ないんじゃない?と思いますよね。
でも、私的には防水機能の追加による一番のメリットは、ぞんざいに扱っても大丈夫になるということ。
例えば、外出時にカバンの外ポケットに入れていた時に雨が降って…なんていうシチュエーションでも水に濡れて壊れる心配がありません。
水濡れによるリスクがないので、外出時にもサッと取り出してサッとしまえるようになりました。
読書が非常にはかどりますよね。
軽量化で200gを切った!
Kindle Paperwhiteがとうとう200gを切りました。
200g少々という重量が重かったわけではないですが、軽量化は嬉しいですね。
ちなみに、現行のKindleシリーズで最軽量になってはいません。(下位モデルの無印Kindleが161g)
しかし最上位モデルであるKindle Oasisの194gよりも軽いんです。
また、スマホと比べると良い勝負。
iPhone Xs (174g) > Kindle Paperwhite (182g) > iPhone Xs Max (208g)
といった具合なので、そこまで重さは感じないでしょう。
読書しかできない端末を持ち歩くメリットというのは
- 読書だけに集中できる。
- 電子ペーパーのため目が疲れない。
- バッテリーが長時間持つ。
等々ありますが、実際に持ち出して使ってみないと伝わらない魅力だと思います。
そういう意味でも端末が軽いというのは大きな意味を持っています。
容量が8GBからに!
私が持っているKindle Papaerwhite、 容量がたったの2GBしかないんですよ。
しかもシステム領域に半分くらい持っていかれているので、保存に使えるのはたったの1GB。
活字の本だけを保存するのであれば1GBでも十分なのですが、漫画も読むとなると、かなり厳しいです。
でも、2018年モデルのKindle Paperwhiteは8GBからスタート。
これまでマンガモデルと呼ばれていた32GBも当時発売しているので、容量を気にする必要はなくなりました。
ちなみに32GBモデルだと約700冊の漫画を保存できるので、全200巻のこち亀も余裕で収まります。
個人的には32GBは必要ないかなあと思いますが、最低ラインが8GBになったことは多くの方にとってメリットになるでしょう。
お値段がほぼ据え置き。むしろ安くなっている!
すでに書いていますが、これだけのアップデートがありながら、お値段が先代よりも300円安くなっているのは嬉しいですよね。
年々お高くなっていたKindle Paperwhiteがここにきてようやく高止まり。
13800円という価格は、読書しかできない端末に支払う額として、安いと感じるかどうかは人それぞれでしょう。
しかし、読書しかできない時間を手に入れることにはそれなりに価値があると私は思っていて、それに対しての13800円なら妥当なのかなと感じています。
なお2018年10月現在、2015年モデルが9980円と、1万円を切る価格で購入できるので、防水機能がいらない人はこちらをチョイスするのもアリです。
まとめ 過去機種ユーザーなら買い替えるべし
以上、2018年に発表された新型Kindle Paperwhiteについて語ってみました。
正直、めちゃくちゃ欲しいです。
Kindle VoyageやKindle Oasisが登場した際も買い替えを我慢していたので、「次のモデルが出たら……」と常々思っていました。
ただ、カメラの趣味がある私は、最近レンズを購入してしまったので金欠なんですよね。
カメラ趣味においてはなにかと「実質無料理論」が通じてしまうのですが、読書端末となると、ちょっと厳しいですね……。
どこかで財布の紐が緩んだ隙を狙って購入すると思います。
私と同じように、古い端末を長年使い続けていた方は、そろそろ買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
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