オーディオインターフェイスの、DTM以外での使い方を模索中ということで、iPadを用いたハイレゾ再生に挑戦してみます。 ハイレゾが良いかどうかは別として、最近は割と気軽に聞けるようになってきました。WalkmanのA20シリーズを買えば2万円台でハイレゾ環境が整います。iPadやiPhone、多くのAndroid端末の場合はさすがに単体では駄目なので、必要なもの、再生方法を紹介します。
ハイレゾ再生に必要なもの
USB DAC
端末内蔵のアンプでは非力なので、外付けでUSB-DACが必要になります。端末内のデジタルデータをアナログデータに変換して、スピーカー等に出力するためのもの。今回はオーディオインターフェイスUR12で代用。これも24-bit/192kHz対応なのでハイレゾ再生にも使えます。iPhoneやポータブルオーディオプレーヤーを使う場合は屋外での使用も視野に入れて、ポータブルアンプを使用してもいいでしょう。
Lightning-USBカメラアダプタ
iPadの場合はUSB-DACとiPad本体をつなぐためにアダプタが必要です。名前の通り、カメラを接続して画像を取り込み、iPadを写真ビューアーとして使うこともできるので便利です。Androidの場合もOTGケーブルと呼ばれる変換アダプタが必要です。
アップル Lightning – USBカメラアダプタ MD821ZM/A
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iBUFFALO USB(microB to A)変換アダプター ブラック BSMPC11C01BK
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ハイレゾ再生アプリ
iPad標準のミュージックアプリではハイレゾファイル(FLAC, ALAC, WAVなど)の再生に対応していません。なので、これらのファイルを再生するためのアプリが必要です。今回取り上げるのは「ONKYO HF Player」というアプリ。アプリ自体は無料ですが、無料でできるのはmp3やAACファイル等の再生のみ。ハイレゾを再生するにはアプリ内課金(1,200円)が必要になります。
ハイレゾ対応スピーカー/イヤホン
音の出口となるスピーカーもハイレゾ対応にする必要があります。ざっくり、40kHz以上の帯域が再生できればハイレゾ対応を謳えるので昔買ったスピーカーやヘッドホンも対応している可能性はあります。持ってない場合は追加で。イヤホンだとエレコムのEHP-CH1000がめちゃくちゃ安いです。割と最近出たものだとSONYのhear in MDR-EX750とかですかね。
ELECOM ハイレゾ対応 ステレオヘッドホン カナルタイプ 9.8mmドライバ CH1000 ゴールド EHP-CH1000GD
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SONY h.ear in カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 MDR-EX750
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ハイレゾ音源
ここまで揃えたら、mp3音源もだいぶ高音質で聴けると思うのですが、今回はあくまでハイレゾ再生について書いているので、音源もハイレゾにしましょう。購入先は様々ですが、有名どころはmoraやe-onkyo music、OTOTOYなど。ファイルサイズが大きいので、容量の少ない端末を使っている方はちょっと厳しいかもしれません。
ハイレゾ|音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~
再生方法
ハイレゾ音源を端末に入れます。iPadの場合はiTunesを使って入れることになります。次にiPadとUSB-DACとを繋ぎます。つなぎ方は、アダプタを用いてUSBDACと接続するだけです。電源も必要なので別途つなぎます。 ソニーから出ているPHA-2のようなポータブルアンプはバッテリー内蔵なので必要ありません。
さらにUSB-DACに、音源を出力するスピーカーやイヤホンをつなぎます。実は私、ハイレゾ対応のものを持っていません。安く済ませたければ上に挙げたものを用意すれば良いのですが、ハイレゾ対応のイヤホンに好みのものがないんですよね。個人的な意見ですが、1万円くらいのイヤホンは「とりあえず高帯域が再生できる」程度な設計な気がします。それなら同じ価格帯で自分の好みの音色で鳴るものを選んだ方が幸せです。持っている人は普通につないで下さい。
分かりづらいですが、接続した様子。イヤホンはハイレゾ対応ではございません
あとはiPadでハイレゾ再生アプリを起動して再生するだけです。お疲れ様でした。正直、接続が面倒なのでこういったかたちで私が音楽を聴くことはほとんどありません。音源もほとんど持っていないので。私の愛するNegiccoの音源で、ハイレゾ配信のみのものがあるから購入しただけなのです。
OTOTOYで購入できるハイレゾ音源「Negiccoと学校」
まとめ
ポータブルオーディオプレーヤーとハイレゾ対応イヤホンで聴くならいざ知らず、こうやって色々と用意するのって面倒なことがわかりました。音楽を聴くのに手間がかかるというと、レコードを再生する時のことを思い出します。良い音で聴くということに関して「高解像度=ハイレゾ」で聴くか、「空気感=アナログレコード」で聴くかを選べる時代になったってことなのかな、と思います。
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