スポンサーリンク

上原ひろみザ・トリオ・プロジェクト「SPARK」日本ツアー @東京国際フォーラムホールA

本ブログはアフィリエイトリンクを使用しております

ライブ/イベント

上原ひろみ・トリオ・プロジェクトも始まって5年。アルバムを4枚も発表し、トリオとしても円熟してきた。しかし、2016年はトラブルの多い年だった。夏には上原ひろみ以外のメンバーが一時的に離脱。アンソニー・ジャクソンは結局ジャパンツアーでの復帰は見送られ、アドリアン・フェローを迎えた編成での公演となった。

私はジャズに関しては疎い。名盤と呼ばれる50、60年代のモダン・ジャズすらあまり網羅できていないし。現代のジャズシーンの動向を追っているわけではない。

私のジャズとの繋がりはもっぱらヒップホップ世代のジャズプレイヤーを通じたものであり、ロバート・グラスパーとかホセ・ジェイムスがそれに当たる。

また、ロックにも明るくないから、サイモン・フィリップスがTOTOで活躍していた事も知らなかったし、信頼できるスタジオミュージシャンとしてのアンソニー・ジャクソンなんて、このトリオ・プロジェクト以前には知らなかった。

それでもこのヘヴィメタル・バンドと表現される事もあるらしい上原ひろみ・トリオのライブには何か惹かれるものがあり、東京国際フォーラムで行われる公演には必ず足を運ぶようにしている。

で、2年に1度の恒例行事となった本ツアーの東京公演のファイナルとなった12月4日のライブに行ってきた。セットリストは最後に載せておくが、基本的に最新アルバム「Spark」からの曲を中心に。しかし、「Alive」から「Player」、「Move」から同名の表題曲も聴く事ができた。

トリオ編成のライブツアーの構成は例年同じ。毎回一曲だけ披露されるソロピアノ曲は「Spark」からの曲「Wake Up and Dream」だった。

感想は、ごくありきたりのつまらないことしか書けない。素晴らしかった。上原ひろみのライブへ行く動機って何なんだろうと考えると、まずは生演奏の迫力。スキルに裏打ちされた、操るように弾きこなすピアノの音色は会場でしか味わえない。そして、ジャズの醍醐味である即興演奏。全く同じセットリストだったとしてもネタバレなんかにならない。どんな音が聴けるのかとわくわくするし、弾いている本人も一音一音探し当てるように演奏しているのが見て取れる。これも会場でしか味わえない。さらにいうと、客のノリが生み出すグルーヴ、テンションが演奏を変える要素になり得る、文字通り観客と作り出す音楽、その一員になれるという幸せ。

「ライブでしか味わえない要素しかない」というのが最大の魅力だと思っている。

最近の私のライブ参戦歴というと、アイドルばかり。奇しくも、この日は私が愛するNegiccoが苗場プリンスホテルでのライブを行っている日であったが、どうしても上原ひろみだけは譲れなくてNegiccoは断念した。NegiccoはNegiccoで相当楽しかったと話題だから少し悔しいけど。

それでも上原ひろみのコンサートは一聴の価値はあるし、本当はできればぜひ2回以上行って、即興演奏の魅力を感じて欲しいと思うのだ。全然音楽に興味のない友人を連れていって、見事リピーターになってくれた実績もある。

それに、「オシャレ」な音楽聞いて通ぶりたいじゃん。

セットリスト

1. Spark

2. Player

3. Take Me Away

4. Indulgence

5. Dilemma

(休憩)

6. What Will Be, Will Be

7. Wonderland

8. Move

9. Wake Up And Dream

En.  All’s Well

タイトルとURLをコピーしました