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Negicco 13th Anniversary『Road of Negiiiiii ~TADAIMA~ 2016 Summer at NHKホール』

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ライブ/イベント

2016年7月30日、とうとうNegiccoのワンマンライブがNHKホールで行われた。

Negiccoがこのホールに立つのは4度目。初登場は、デビュー間もない2004年の9月10日にNHKの番組ポップジャムで。これを機に「Negicco売れる!と思った」が結局そこから紆余曲折10余年、という話は今や笑い話に。

2度目はその初登場から実に11年後の事。ポップジャムの後継番組であるMusic Japanで。この時は、シングル「光のシュプール」がオリコンウィークリーランキングにおいて、2016年7月現在のNegiccoにとっての最上位となる5位になったタイミングであった。
ここでは、長年その背中を追いかけ続けていPerfumeとの再共演を果たし、もしかしたらメンバーたちも「今度こそ売れる!」と思ったかもしれない。
その後に発表した2ndアルバム「Rice&Snow」を引っ提げて初の全国ツアーを敢行。東京は赤坂Blitz、地元新潟は新潟県民会館大ホールをそれぞれ沸かせた。
さらに2015年の夏に発表されたシングル「ねぇバーディア」は好き嫌いが分かれるとはいえ、「好きになっても良いですか」「良いよ!」のコールがアイドルらしく盛り上がる定番曲となった。
チャート的にもオリコントップ10を維持し(7位)、リリース週に行われた日比谷野外音楽堂(野音)でのワンマンライブも大成功に終わった。また、この曲でMusic Japanへの再出演を果たしている。
2016年に入った後も精力的に活動を続けた。シングル「矛盾、はじめました。」とアルバム「ティー・フォー・スリー」のリリースをセカンドツアーと並行するという暴挙に出る。メンバーの体調不良に見舞われながらもなんとかやりきった。
そのツアーのファイナル公演である中野サンプラザで発表されたのが、今回のNHKホールワンマンライブである。メンバー一人一人がNHKホールへの想いを語るその姿は感動的で、彼女たちの(アイドルとしては)長すぎるキャリアの、ほんのわずかしか見てきていない私にとってもNHKホールという場所が、Negiccoにとって思い入れの強い会場であることは感じられた。

目次

ただいま

午後6時5分、スクリーンにMusic Japan出演時の映像が流れてライブはスタートした。映像の時点で客席からはコールが巻き起こり、会場は一気に沸き上がった。衣装はデビュー当時のイメージしたカラーリング(白ピンク黄緑、Nao☆ちゃん曰く昭和カラーらしい)。
序盤はバンド編成ではなく3人だけのステージ。「恋するねぎっ娘」から始まり初期の曲を中心に。これまでも、随所随所で聴く機会はあったものの、ここまでフィーチャーされて初期の定番曲を(「ネギさま!Bravo☆」ではホイッスルまで持ち出して!)連続して披露するのは、やはりNegiccoにとって初心を思い出させるNHKホールだからこそ
「Negiccoから君へ」でこのパートは終了。舞台転換中、スクリーンにはアボット奥谷による、NegiccoのNHKホールへの道を振り返るアニメーション。「新潟国」から「都」にある「舞踏会」にもう一度立つために「熊さん」と一緒に奮闘するという物語。その後どうなったかは皆さんで確認してくださいと、奈落からNegiccoが登場。衣装は緑とピンクのものにチェンジ。舞台にはNEGiBANDも登場し、オープニングSEの「Make Up Prelude」も彼らによる演奏だった。ここからは新アルバムである「ティー・フォー・スリー」からの楽曲が披露された。CDでもバンドで演奏されている「RELISH」に始まり、個人的に大好きなディスコファンク「マジックみたいなミュージック」、そして「矛盾、はじめました。」と続いた。
私的ベストシーケンスは「土曜の夜は」と「江南宵唄」の2曲。中野サンプラザでの初披露時よりもさらに磨きがかかった「土曜の夜は」と、私にとって生で聴くのは初めてだった「江南宵歌」。特に後者は音源を聴けばわかるように、これまでのNegiccoとは異なる歌唱に挑戦しており、ライブでどの程度再現できるのか心配だった。しかしそれは全くの杞憂であり、鳥肌ものの、クールで素晴らしいパフォーマンスに感激した。この2曲を聴けただけでも元を取った気がする、そんな風に思えるほどに素晴らしかった。こんなパフォーマンスの後に、恒例のグッズ紹介コーナーで会場を笑かすNegiccoの振れ幅の広さに脱帽した。残念ながらすでに売り切れていた商品も多かったけれど。このときに記念撮影も行われた。
アコースティックコーナーは、未だに活動の拠点としている新潟のことを歌った「Falling Stars」でスタート。「Good Night ねぎスープ」は作曲者でありバンドメンバーのmabanuaのドラムがフィーチャーされていた。緊張しているとは言っていたもののリラックスして気持ちよく歌えているようにみえた。
MCを挟んで披露された「サンシャイン日本海」ではスクリーンに新潟市内の風景が映し出された。駅前や古町、県民会館に日本海… 今年は就活でしか新潟を訪れておらず、しかもとんぼ返りで全然ゆっくりできなかったから、また新潟に行きたいなあと思わせる演出だった。
「SNSをぶっ飛ばせ」からはライブ定番曲の連打。Nao☆ちゃんがここから後半戦だと言っていたが、すでにこの時点で午後8時を回っていた。定番曲なしでここまでもたせていたという事実に驚く。「トリプル!WONDERLAND」「さよならMusic」「ときめきのヘッドライナー」「圧倒的なスタイル」を次々に披露して本編終了。
お約束のアンコール。神妙な顔で発せられたリーダーからの言葉は「この1年間の活動を通して、武道館に立つのは厳しいと分かった。勢いだけで武道館に行くのではなく、このメンバーで長く、いつまでも歌い続けられるグループを目指したい。その先に武道館があれば、そのときにみなさんと喜びを共有したい。」という主旨だった。
Kaedeからは「たまに、『Negiccoを知って日が浅いけれど、ワンマンに行ってもいいのかな』という声を聞くけれど、気にする必要なんて全然ない。これから知って頂ければ嬉しいし、今日初めて来てくださった方も、気に入ってくれたなら、これからもライブに足を運んでほしい。」と。
Meguは「今日は地元新潟から両親や知り合いを含め、地方から多くの人が集まってくれている。もっと成長してまたこの舞台に戻ってこれるように頑張りたい。」と、さらに「ただいま!」ー「お帰り!」のコール&レスポンス。
アンコール曲は「自由に」、新たにタオル曲となった「恋のシャナナナ」、そして「ねぇバーディア」。「ねぇバーディア」では間奏で「ねえMikuちゃん。覚えてる?あのポップジャムの日の出来事!」と3人が叫び、会場からも歓声が上がった。アンコールラストはピアノ伴奏による「私へ」。メンバーが捌けたあと、スクリーンにエンドクレジットが流れNao☆の「いってきまーす!」で締めくくられた。と思いきや、「まさかの食い合わせ」として新春に私立恵比寿中学とのジョイントライブが開催されることが決定。どよめきの中、3時間に及ぶライブが終了した。
ライブ中に発表されたように「武道館に立つ」という目標は一旦保留となった。これは私も残念に思うし、何よりメンバー自身が悔やんでいるはず。レーベルメイトであるアップアップガールズ(仮)はNegiccoと同時期に野音でのワンマンを完売させた後、47都道府県ライブツアーを敢行。2016年4月には、同11月に武道館公演が開催されることが発表されている。もちろんNegiccoとアプガでは客層も売り方も全く違うから比較対象にはならないが。それでも、Negiccoの野音およびバーディア以降、何かしらの起爆剤が投与されていれば、この2組のグループの明暗が分かれることはなかったのではなかろうか、と思わなくもない。
しかし、武道館をゴールに設定したアイドルグループのその後は「武道半」とググれば明らかなように、それこそ明暗がくっきりと分かれる。そういったことを鑑みた結果、当面武道館はお預けにするという結論に達したのであれば、それは支持したい。それに中野サンプラザ、NHKホールと続けて参加した結果、Negiccoのホールとの相性の良さが明らかになったのは事実。「ティー・フォー・スリー」の楽曲によって、その思いは益々強くなった。とりあえず、都内だったら人見記念講堂とか中野サンプラザを確実に売り切り、東京国際フォーラムホールAを目指す。さらにハロプロのようにホールツアーが実現できるのならば、「長く歌い続けるグループ」というのも悪くないのでは。ただ、エビ中とのジョイントライブが発表されているように、アイドルらしい活動も続けるという思いも感じ取れる。今後の活動に目が離せない。
とにかく、個人的にも中野サンプラザで感じたもやもやを吹き飛ばすほどの、そして野音をも超える素晴らしいライブだったことは間違いない。最高。

セットリスト

1. 恋するねぎっ娘
2. ねぎねぎRock〜私をお家に連れてって〜
3. ネギさま!Bravo☆
4. トキメキ★マイドリーム
5. Negiccoから君へ
6. RELISH
7. マジックみたいなミュージック
8. 矛盾、はじめました。
9. 土曜の夜は
10. 江南宵唄
11. FallingStars
12. おやすみ
13. Goog Night ねぎスープ
14. サンシャイン日本海
15. 虹
16. カナールの窓辺
17. SNSをぶっとばせ
18. トリプル!WONDERLAND
19. さよならMusic
20. ときめきのヘッドライナー
21. 圧倒的なスタイル
EN1. 自由に
EN2. 恋のシャナナナ
EN3. ねぇバーディア
EN4. 私へ
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